「伝える」と「伝わる」。日本語では“たった一文字”の違いでしかありませんが、そのふたつは大きく異なります。「伝えているけれど、伝わっていない」。そういうことが世の中にはたくさん存在しています。だからでしょうか、どのように伝えるのかという「伝え方の技法」ばかりに関心が向きがちな気がします。
しかし、コミュニケーションにおける大前提は、「情報の受け手側にイニシアティブがある」ということです。テレビのリモコンを持ってチャンネルを変えるのも、WEBの広告をクリックするのもしないのも、講演会を聞きながら別の考えごとをしているのも、あらゆるコミュニケーションはその相手が主導権を握っています。だからこそ、まずは「伝えたい相手」が誰なのかをしっかりと認識して、その「相手の前提」を理解すること。さらに言えば…