SELF-LITERACY

自分の知らない「自分」とコミュニケーションする

「ビックデータ」が溢れる時代に、「0と1」の数値には変換できない「繊細な心の機微」を表現するコトバたちをシールにして、自分自身の日々と対話するためのツール『ONOMATOPEE 366』。また、両親や祖父母の生きた時代や誰もが知る今は亡き偉人たちの時代と相対化してみることで、「自分の時代」を読み解くためのWEBアプリ『GENERATION GAP』など、自分自身をより深く理解するするための「セルフリテラシー・ツール」を開発しました。

ONOMATOPEE 366

日々の「繊細な気持ち」を発見する自己対話ツール

オノマトペとは、「どきどき」とか「わくわく」といった擬音語や擬態語のことです。短いフレーズの中に、実に豊かな「情感」を込めることができる言葉で、世界中の言語にも存在しているものですが、特に日本語には多いとも言われています。近年、「ビックデータ」が溢れる世の中で、自分自身に関するあらゆる行動が保存できる時代となりました。自分に何がマッチするのか、適切な情報が人工知能によりレコメンドされる時代です。けれど、たとえすべてをデータ化することができたとしても、「0と1」には変換できないこともあります。

 

この『ONOMATOPEE 366』は、そんな数値には置き換えることのできない「繊細な心の機微」を表現するコトバたちをシールにして、自分自身の日々と対話するためのツールとして開発しました。「うきうき」するようなものから、「ざわざわ」するようなものまで、いろんな感情や情景を表すコトバを揃えました。その数、全部で「366」。毎日、今日がどんな一日だったのかを、丁寧に見つけていく。たとえば、一枚ずつそれを手帳やカレンダーに貼りながら、やがて365日が過ぎたころ、「最後に残るひとつのコトバ」は果たして何になるでしょうか。それは自分自身にも、まして人工知能にも決して予測できないことなのだと思います。

GENERATION GAP

「時代」をくらべて「時勢」をよむための時代年表アプリ

『GENERATION GAP』は、「時代(GENERATION)」をキーワードに「自分と時代の関係性」を読み解くためのWEBアプリです。たとえば、両親や祖父母、または誰もが知る今は亡き偉人たちの生きた時代と自分自身の時代とを、「年齢」という切り口で重ねてみることができます。また、年表の中には「世界史」や「日本史」はもちろんのこと、「カルチャー史」や「メディア史」「コトバ史」など、テーマ史の項目も用意しました。

 

政治や国際情勢も、技術やテクノロジーも、すべてが大きく変化しているように見える時勢。ともすれば「いま」がもっとも歴史上で激動の時代かのように思ってしまいますが、「未来」を見通すためには、また「現在の立ち位置」を認識するためにも、脈々と続いてきた「大きな時の流れ」を把握せずに考えることはできません。似ていることと、違うこと。はたして、私たちはどんな時代を生きているのでしょうか。「隔世(GAP)」の感がある「他者の時代」と相対化してみることで「自分の時代」が浮き彫りになるかもしれません。

 


GENERATION GAP
WEBサイト:www.generation.wiki

 

CREDIT

ONOMATOPEE 366

企画:asobot inc.

デザイン: 居山浩二

 

GENERATION GAP

企画:asobot inc.

デザイン: idea sketch