BRAINSTORMING

「アイデア」をコミュニケーションする

さまざまなコミュニケーションをデザインする上で、「多様な視点」で「イメージを可視化する」ために活用するマッピング・ツール『○○ MAPPING』や、自分の意思とは異なるものに「問い」を委ねて思考を深めてみるサイコロ『Qreative Dice』など、ひとりで、もしくは誰かと一緒にアイデア出しに使用するブレインストーミング・ツールを開発しました。

○○ MAPPING

「コミュニケーションをデザインする」ためのマッピング・ツール

『○○ MAPPING(マルマル・マッピング)』は、世の中のいろいろなテーマにおけるコミュニケーションを考える際に、「多様な視点」で「イメージを可視化する」ために活用するツールです。ともすると、私たちは自分の頭の中だけで、ああだ、こうだ、と考えてしまいがちですが、イメージを具体化することではじめて「他者と共有すること」ができます。また、私たちは時に自分が思っている以上に偏った視点でセカイを眺めてしまいがちですが、この社会にはとても多様な人がいて、さまざまに「つながり合って」暮らしています。

 

そこでこのカードを使って、考えてみたいテーマに関係する人物をできる限り書き出してみたり、その周りにはどんな場所があって、どんなメディアでつながっているのかなどをマッピングします。「○○」の部分には、各プロジェクトの名称を入れたり、「COMMUNITY」や「FUTURE」「PEACE」などの壮大なテーマを入れることも可能です。カテゴリーは全部で[Person][Media][Landmark][Mobility][Special]の5つ、計66種類のカードがあります。

 

Person ——————————
このツールの中心になるのが[Person]カードです。あなたの選んだテーマに関係する登場人物をマッピングします。20種類のカードには、さまざまな職業や、子どもから高齢者までの幅広い世代、異なるジェンダーなどがあり、多様な視点でマップを作成できます。また、自由に書けるオールマイティ・カードもありますので、必要な職業を追加してみたり、具体的な人物の名前を書くことも可能です。

Media ——————————
登場人物同士の「あいだ」をつなぐのがこの[Media]カードです。マスメディアやメールなど手段はいろいろありますが、何から情報を得ていて、何を通じて想いを伝え合っているのかを知ることは、人と人の「つながり方」を考える上でとても重要です。

Landmark ——————————
[Landmark]カードは、登場人物たちがどのような社会に暮らしているのかを示すものです。学校や病院、オフィスビルや飲食店、公園に神社など、社会を構成するさまざまなカードを使って「暮らし方」をマッピングしてみてください。

Mobility ——————————
車や電車、飛行機や船など「空間的移動」に関するものがこの[Mobility]カードです。一般的な交通手段に加え、戦車やロケット、はたまたタイムマシーンなど、作成するマップの「スケール」を変化させることにも役立ちます。

Special ——————————
[Special]カードは、名前のとおりマップを特別に彩るスペシャルなものです。たとえば、[Spark]カードを使って誰かにアイデアを出させてみたり、[Time]カードを使って「過去」や「未来」を表現してみたり、使い方次第でさまざまに展開します。

Qreative Dice

言葉や時間を転がして「問いを生む」ためのダイス・ツール

『クリエイティブ・ダイス』と名付けたこのサイコロは、「Creative」の頭文字を「Q(Question)」に置き換えた「Qreative」という造語を意味していて、つまりは「問いを生むサイコロ」です。先行き不透明な時代には、つい「答え」が見つからないと右往左往しがちですが、本当は考えるべき「問い」が何かを共有できていないことが多いような気がします。だからこそ、「正しく問いを設定する」という行為はもっとも難しく、けれどとても重要なクリエイションです。

 

仕事の会議で、家族や友人との対話で、はたまた自分自身の人生の分岐点で行き詰まってしまった時、ふと気まぐれにこのクリエイティブ・ダイスを振ってみてください。私たちの脳は、「問われたら何かを考え始める」という素敵な性質を持っています。だからこそ、何を「問う」かで「答え」は劇的に変わる。これもひとつのコミュニケーションです。もしかしたら、思いもよらなかった考えが生まれてくるかもしれません。

 

クリエイティブ・ダイスは、全部で[なりきりダイス][あいのてダイス][YES/NOダイス][ジェネレーション ダイス]の4つの種類があります。それぞれのダイスに基本的な使用方法は用意していますが、もちろん他の方法で使うことも可能です。自分の意思とは異なるもの、つまり「運」みたいなものに「問い」を委ねて思考を深めてみる。大事なことはそれだけです。

CREDIT

○○ MAPPING

企画:asobot inc.

デザイン: Nen design

 

Qreative Dice

企画:asobot inc.

デザイン: enamel.