近年「多様性」の大切さは広まっていますが、どのように学ぶのかが難しいとよく聞きます。そこで、私たちは「社会的マイノリティ」の方々の“前提”を理解するため、『当事者研究』という分野に注目しました。この研究は、当事者たちが自らの体験を共有して、今まで周囲に理解されなかった状況を「言語化する」ことで、社会における「解釈的不正義」の解消を目指すものです。発達障害や統合失調症、依存症などさまざまな専門家と共に「当事者性」を伝える新しい表現方法を見つけることで、「多様性」の理解へとつなげていきたいと考えています。
東京大学先端科学技術研究センター(熊谷研究室)協働プロジェクト『ジブン・ラボ』