営団地下鉄が「東京メトロ」へと民営化するにあたり、通勤者への新たなサービス事業として地下鉄の専用ラックで無料配布された「メトロマガジン」。毎月10日ごとに読者層の異なる3種類のマガジンが発行されましたが、『metropolitana』は主に通勤女性をターゲットに2003年1月に創刊(発行部数20万部)。発行元の産経新聞社が広告営業を行い、asobotでは創刊から2007年3月号までの編集企画等を行いました。
特徴としては、読者層の異なる複数メディアが発行されることへの“認知促進”として、毎号の表紙を「赤」に統一。店内で購入する通常の雑誌とは異なり、通勤途中の時間がない中での“視認性”を考慮して、表紙には写真を一切使用せず、コピーとモノグラムのみとしています。また、広告収入のみがビジネスモデルとなるフリーペーパーの特性として、当時の流行であった“クーポン”や“見開きタイアップ記事”などのカタログ構成ではなく「特集主義」を編集方針とし、主な特集記事に「こんにちは。果てなく美しい人生」や「オリンピアの詩 青空へ届け」「さあ手をつなごう」などがあります。媒体コンセプトは「もう一歩、私になる」。
metropolitana(メトロポリターナ)
2003年1月〜2007年3月(vol.1〜51)
asobot:編集企画/取材/執筆
with:株式会社産経新聞社
design:文京図案室
独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)の広告キャンペーン「人は、ふれあって育つ。」の広報PRツール。年二回(春夏・秋冬)のキャンペーン時に、毎号約10万部発行。全国営業所のほか、都市部の駅に設置した専用ラックで配布された。
特集記事は、キャンペーンのコンセプトに合わせたコミュニティ事例を、海外篇『ふれあい詩集』/国内編『ふれあい日誌』/UR篇『ふれあい日記』と3つのレベルで紹介。海外編では、ネイティブアメリカン・ナバホ族の“一人暮らしの生活様式”や、世界で初めての「自治法」を設立した港街・ドブロブニクの“相互扶助のしくみ”、ブータンで“名字のない国での家族のカタチ”を探るなど、歴史や文化の違う多様なコミュニティの知恵にフォーカスして、CMでは困難な“キャンペーンコンセプトの物語化”を目指した。
特集(コミュニティ事例)
・『風の谷の詩。耳をすます。』(アメリカ・ナバホ族)
・『Welcome to Japanese Amazon.』(ブラジル・アマゾン)
・『シアワセノイエ。』(ブータン)
・『はじまりの場所。』(南アフリカ)
・『MR.LIRERTAS』(クロアチア・ドブロブニク)
UR STYLE!?
2007年〜2009年
asobot:編集企画/取材/執筆
with:独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)
agency:株式会社I&S BBDO
design:文京図案室
STARBUCKSの全国店舗内で配布する広報用フリーペーパー。A2サイズ(収納時A5)の表面では「コーヒー&オリジナル商品」の紹介。裏面では「コーヒーを飲みながら一息つく時間」をコンセプトに、毎号ひとつの国を舞台にした旅小説『Virtual Trip to the world』を連載
2005年9月〜2006年9月
asobot:編集企画/取材/執筆
with:スターバックスコーヒージャパン株式会社
graphic design:文京図案室